数の理解シリーズでは、
① 一対一対応
② 1〜3の理解(サブタイジング)
③ 5のまとまり
を紹介してきました。
この流れの中で、
次に大切になるのが
**「10の理解」**です。
実は、小学校の算数の多くは
10を基準にして考える仕組みでできています。
そのため、10の理解が安定すると
算数の学習がとてもスムーズになります。
10の理解とは?
10の理解とは、
10を1つのまとまりとして捉える力のこと。
例えば、
10 → 1つのまとまり
20 → 10が2つ
30 → 10が3つ
このように、
数を「10のかたまり」で考える力です。

10はただの数じゃないんですか?



実は算数では、10は“特別なまとまり”として使われています。
算数は「十進法」でできている
私たちが普段使っている数の仕組みは
十進法(じゅっしんほう)
です。
十進法とは、
10を1つの単位として数を表す方法。
例えば、
10 → 10が1つ
25 → 10が2つと5
43 → 10が4つと3
このように、
10のまとまり + あまり
で数ができています。
小学校の算数では、
- 繰り上がり計算
- 繰り下がり計算
- 2桁の数
- 位取り(十の位・一の位)
など、すべて十進法をもとにしています。
5のまとまりから10の理解へ
前回の記事では
5のまとまりを紹介しました。
例えば、
7 → 5と2
9 → 5と4
という考え方です。
この理解が進むと、
5 + 5
= 10
というまとまりが見えるようになります。
つまり、
5のまとまりは10の理解につながるステップなのです。
「5と5で10」を理解することの大切さ
10の理解を育てるうえで、
特に大切なのが
5と5で10になる
という感覚です。
たとえば、
6 → 5と1
7 → 5と2
8 → 5と3
9 → 5と4
と考えられるようになると、
あとどれだけで10になるかが
自然に分かるようになります。



どうして5と5が大事なんですか?



「5と5で10」が見えると、
繰り上がり計算がとても分かりやすくなるんです。
「10を作る力」が計算を支える
たとえば、
8 + 5
を考えるとき、
8 → 5と3
なので、
8 + 5
= (5 + 3) + 5
= 10 + 3
= 13
このように、
まず10を作る
という考え方ができるようになります。
これは小学校で学ぶ
繰り上がり計算の基本的な考え方です。
手を使うと理解しやすい理由
5と5で10の理解は、
手の指を使うととても分かりやすくなります。
例えば、
片手 → 5
両手 → 10
という経験は、
子どもにとって自然な「10のまとまり」になります。
そのため、
5のまとまりを理解することは
10の理解の準備でもあります。
家庭でできる「10づくり遊び」
10の理解を深めるには、
10を作る経験を増やすことが大切です。
例えば、
- 「7はあといくつで10?」
- 「6といくつで10?」
- 指で10を作る
こうした遊びの中で、
子どもは自然に
5と5で10
という感覚を身につけていきます。
10の理解が弱いと起こりやすいこと
10のまとまりが理解できていないと、
- 繰り上がり計算が難しい
- 2桁の数の理解が不安定
- 数の大きさがイメージしにくい
ということが起こりやすくなります。
逆に10の理解が進むと、
- 計算が速くなる
- 数の仕組みが分かる
- 算数への自信がつく
という変化が見られます。
家庭でできる「10の理解」の育て方
特別な教材がなくても、
日常の中で育てることができます。
① 10を作る遊び
「いくつ足すと10になる?」
例
7 + □ = 10
この遊びは
数の分解・合成の力も育てます。
② 10のかたまり作り
ブロックやおはじきを使い、
10個を1つのかたまりにします。
例
13 → 10と3
17 → 10と7
この経験が十進法の理解につながります。
③ 10ずつ数える
10
20
30
40
と、10の単位で数える経験も大切です。



計算の練習を先にしたほうがいいですか?



10の理解があると、計算は自然に分かるようになります。
数の理解は順番で育つ
このシリーズで紹介してきたように、
数の理解は次の順番で育ちます。
① 一対一対応
② 1〜3の理解(サブタイジング)
③ 5のまとまり
④ 10の理解
この流れが整うと、
- 足し算
- 引き算
- 繰り上がり計算
- 2桁の数
といった算数の学習が
とても理解しやすくなります。
まとめ|10は算数の大きなまとまり
算数では、
10を1つのまとまりとして考える力
がとても重要です。
そして、その土台には
- サブタイジング
- 5のまとまり
といった経験があります。
焦って計算に進むより、
この順番を大切にすることが
算数が苦手にならない近道です。
数の理解シリーズ一覧
数の理解シリーズでは、
数量感覚の土台を順番に解説しています。
▶ 【数の理解①】一対一対応とは?
▶ 【数の理解②】1〜3の理解(サブタイジング)
▶ 【数の理解③】5のまとまりとは?
▶ 【数の理解④】10の理解とは?(この記事)








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